Little High Big Now

小野瀬雅生ショウ/Little High Big Now

クレイジーケンバンドの凄腕ギタリスト
小野瀬雅生の音楽世界を最高のプレイで表現する
百戦錬磨のプレイシャー集団
小野瀬雅生ショウ,2ndアルバム

BSCL-30019 2,415yen

2000年12月発売の1stソロ・アルバムから更にメンバーを補強、パワーアップして新たな「小野瀬雅生ショウ」が誕生!
のっさんの変幻自在のギターワークを強力メンバーがシュアな演奏で支える、70~80’s洋楽ロック・ポップス好きにはたまらない味付け。奇才のっさんの幅広い音楽性~センスが炸裂!!クレイジーケンバンド・ファンはもちろん、ギター・プレイヤーは必聴作品!!
これぞ666(ロック・ロック・ロック)!!7月23日発売!

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Track List

  1.  Happy Switch Overture
  2.  Happy Switch
  3.  Outer Space Iron Horses
  4.  Lotos
  5. M.C.K.S.
  6. The Last Madman
  7. Rambling Prayer
  8.  Mezzanotte
  9. 夏の谺 the echoes of summer

小野瀬雅生ショウ「Little High Big Now」の先に読むあとがき。by 安田謙一

千鳥ケ淵の貸しボートに乗って、ふと頭上を横切る首都高速都心環状線を見上げる と、そこに現れた風景に、はっとさせられる。 タワー・オブ・パワーのアルバム・カヴァーに出てくるような緑色に白抜き文字の 大きな路線表示板。そして、大きな空。行きかう自動車。ちょうど下からの角度で、 行きかう車の上部しか見えず、車種がわからない。そのせいもあって、その風景は今 のものには思えない。そして、まるで「外国」なのだ。
小野瀬雅生、2枚目のソロ・アルバム、より正確に書くならば、大澤逸人(b)今村 功司(ds)高橋利光(kb)そして小野瀬によるバンド=小野瀬雅生ショウのデビュ ー・アルバムとなる『Little High Big Now』を繰り返し聴いて いると、そんな風に“思いがけず現われた”「外国」が見える。
まず収録曲については小野瀬本人のコメントを。

1.Happy Switch Overture
“Happy Switch”の前にどうしてもピアノの導入部が欲しくて、高橋君にイメージだけ 伝えてアレンジしてもらいました。これがまた自分的にジャスト・フィット!カット アウトするのが勿体ないと思える程で御座いました。

2.Happy Switch
この曲が今回のアルバム用作曲の第一号です。最初はマイアミ・ヴァイス辺りのコッ プ物TVテーマ曲を完成型に考えておったのですが、実際メンバーで音を出してみた らビバリーヒルズ青春白書へシフト。その後頭の中にチアガールが大勢現れ、更には バイオニック・ジェミーやらチャーリーズ・エンジェル等が跋扈、何だかとって も80’sライクでハッピーな出来と相成りました。なんのこっちゃ。

3.Outer Space Iron Horses
自分のギターのハードロック的要素をただ単に気持ち良く出してみたいと云う欲求に 素直になったら出来た曲で御座います。シンセベースのシークエンスが自分的には物 凄くアドレナリン出ますです。自分もそうですがメムバー各々の個性も良く出てるの ではと自負したりしております。

4.Lotos
ヤン・アッカーマン(とゆーかフォーカス)とロイ・ブキャナンへのオマージュとし て書いた曲です。本音ではただこう云うギターを弾きたかっただけなんです。すみま せん。自分的には(こればっかり)今まで自分が書いた曲の中で最高傑作なのでは、 なんて思っております。ヨーロピアンでクラシカルで、でも自分が子供の頃に感じた 大人びた感覚と云うモノもあって、自分で自分に酔えると云うか。すみません。

5.M.C.K.S.
前作のソロではCKB横山剣さんに私の名前を連呼して戴きましたが、今度はバーレス クエンジンのコハ・ラ・スマート氏に連呼して戴きました。

6.The Last Madman
ブリティッシュ・ロック&ポップス(発端はまた別なのですが)の小野瀬雅生的ゴッ タ煮作品で御座います。成分詳細は長くなりますので割愛させて戴きます。曲はすぽ んと書けたのですが、歌詞を書くのに半年近くかかりました。歌詞世界は水木しげる とロード・ダンセイニのミクスチャーとでも申せましょうか。ギターも沢山ダビング 致しましたです。はい。

7.Rambling Prayer
何かこう荒涼とした風景をイメージして作った曲で御座います。なかなか荒涼とした 出来になったのではと思っております。

8.Mezzanotte
これは作曲したと云うよりも、メムバー4人でちょっとしたアイディアを出し合って、 簡単な演奏進行の地図だけを作ってセッションしたものに、様々なダビングを重ねて 出来上がった作品です。イタリア語のタイトルを付けましたが、基本アイディアはや はりアメリカのTV番組テーマ曲(A-Teamだったりスタハチだったり)で御座います。 FUDGEのarleeさんがコーラスで参加、華を添えてくれました。

9.夏の谺 The Ecohes Of Summer
CKBセカンドアルバム『goldfish bowl』に収録されていた拙作の再演で御座います。 あの頃ではどうしても出来なかった事をメムバーの力を借りて実現する事が出来まし た。子供の頃の遠い夏の日に連れ戻される様な、そんな感じを大切に、更に深く丁寧 に仕上ったのではないかと思っております。  と、いう風に、具体的に楽曲を構築する想像力の元としてさまざまなキーワード(特 に洋楽、という“半死語”をあえて用いたくなる)が登場すると、一見、マニアック である。が、小野瀬雅生ショウの音楽にはその一言で片付けられない「空気」がある。 料理にたとえるなら、レシピに頼るのではなく、小野瀬の場合は、一度食べた旨い料 理を何も見ずに作ってみる、という感じなのだ。いうまでもなく、それは小野瀬の「眼」 の精度の高さ、そして、正確さならではの技である。そうでなければ、“あのクレイジ ーな音楽家“の音楽的通訳なんて出来るわけはないし、だからこそ“あのクレイジー なバンド“の番頭が務まるのである。さらに言うなら、いわゆるマニアックな音楽は 聴いていて、その元となる作品のレコードジャケットが頭に浮かぶが、彼の音楽が喚 起させるものは、たとえばラジオであり、車の中であり、テレビであり、映画館であ り、友人の部屋であり、そんな「洋楽」が鳴っている風景なのだ。僕にとって洋楽と は、ロックとは、いつもそんな風に、“思いがけず現われた”「外国」だったことを、 あらためて『Little High Big Now』は思い出させてくれた。
CKB『777』の興奮冷めやらぬ夏に谺(こだま)する“666”(rock roc k rock)の 衝撃と官能!ギター殺人者の凱旋(セカンド)!  …ってゆーかー、カム・テイスト・ザ・バンド(参上)! 最高です。
安田謙一(虹をかける厄年)